三方分山
『三方分山』
2025年1月26日
参加者12名2025年1月26日
■コース
精進湖P 8:00…精進の大杉 8:13…小尾根乗越(小休止)8:43〜50…女坂峠 9:10…三方分山(小休止)9:52〜10:00…精進峠 10:36…P1246(小休止)10:47〜54…根子峠 11:26…パノラマ台(昼食)11:46〜12:23…根子峠 12:35…精進湖P 13:12
晴れ
スノーハイキングを期待しての企画であったが、残念ながら下見時(1/5)と同様に積雪は全く無し。三方分山に限らずここより高い御坂の山々や毛無山塊も黒い姿だ。
2班に分かれ、予定より早い8時に精進湖駐車場を出発。諏訪神社境内の国天然記念物「精進の大スギ」を見学。樹高約40メートル、根元周囲13メートル、目通10メートル、樹齢1200年以上といわれている杉の巨木だ。雪化粧していたら、さぞや美しいことだろう。諏訪神社と隣接する龍泉寺本堂は共に茅葺の屋根で、中道往還の坂下集落である居村の歴史を感じさせる。その中道往還は駿河・甲斐を結ぶ街道の一つで「魚の道」でもあった。吉原(富士市)を起点に富士山西麓を通り、精進湖西岸から女坂1215mの峠を越え、さらに古関(旧上九一色村)からは右左口(うばぐち)峠855mを越えて、甲府まで20里の道程だった。朝、沼津沿岸から揚げられた海産物は、暑い日中を避けて夕方から夜通し馬などを使って運ばれ、翌朝には甲府の魚問屋に並んだという。甲府周辺は、内陸へ生魚を運べる限界である「魚尻線」にあたり、中道往還は別名「五十集(いさば)の道」(魚介類の道)とも呼ばれた。現在、山梨県は人口あたりの寿司屋の件数が日本一、またマグロの消費量が静岡に次ぐというのは、中道往還あってのことだったのだ。
道を保護する石垣や石仏など、往時の名残りを感じさせる坂道を登り切ると女坂(阿難坂)峠に出た。峠の石標と共に首の落とされた3体の石仏が祀られている。ゆっくりしようと思ったが、甲州側から吹き上げてくる北風が冷たく、立ち止まっての一服だけに留め、御坂山地の稜線を西に三方分山へと歩を進めた。葉をすっかり落として清々とした様相の樹間からは八ヶ岳連峰の白い峰をはじめ、甲府盆地の街並や奥秩父の山々がチラチラと見える。急登となった山道を40分ほど上りきると1422メートルの三方分山山頂に着いた。山名のとおりここは、北の釈迦ヶ岳からの尾根が合わさるジャンクションピークとなっている。山頂からパノラマ台へと南下するようになると、樹間からは西面の展望が開け、富士川の谷を隔てて南アルプスの白峰が頭を覗かせてくる。まず目に付くのは北岳、間ノ岳、農鳥岳の白根三山、その右の鳳凰三山は雪が少なく黒っぽい。左に目をやれば奥に尖った山容の塩見岳があり、さらに悪沢岳・荒川岳、赤石岳、聖岳は奥聖・前聖が重なって見慣れた家形の山容とは違って見える。錚々たる峰々を眺めながらの歩きは、適度なアップダウンもあって飽きることはないし、雑木の道は南面の尾根となって、暖かさも増して気持ち良い。この尾根には精進峠、根子峠の二つの峠があって、今は西側の道形は失せているが、かつては富士信仰の道者たちがここを越え、反(そり)木川の谷と精進湖、本栖湖とを結ぶ古い巡礼の道があったらしい(身延町根子には「御内八海道供養碑」が建つ)。
順調に歩き、予定よりだいぶ早く正午前にはパノラマ台に到着した。定番の大室山を前景にした子抱き富士の姿が青空に映えるが、大室山に雪がなく、富士山にも雪が少ないの少々残念なところだ。とは言え、王岳から三ツ峠山の御坂の山々から、竜ヶ岳、毛無山の本栖湖周辺の山々などの展望は、パノラマ台の名前に恥じない。暖かな日差しの下、眺望を充分に楽しみながらゆっくりと昼食を摂った後、精進湖駐車場に下った。
朝日が眩しい富士山を見て出発
圧倒的な大きさの精進の大杉
青空に映える三方分山
静かな三方分山の山頂
特徴的な山名の偉主山(いぬやま)
期待していた雪は皆無
御坂の山々
真っ白な南アルプス
賑わいのパノラマ台
下山口、お疲れ様でした

コース・文(TANさん)、写真(KUD,ASAさん)、ログ(TANさん)提供 投稿【SHC広報K】
2025年01月28日 Posted by 島田ハイキングⅢ at 09:44 │Comments(0) │定例山行
おはようハイキング第151回『立石神社~富士見峠』
おはようハイキング第151回『立石神社~富士見峠』
2025年1月19日
2025年1月19日
参加者:16名
■ コース
島田市中央公園P6:30=藤枝市岡部支所7:15=立石神社P7:23・・・林道出合8:03・・・池の平9:00・・・富士見峠9:34・・・林道分岐10:25・・・立石神社P10:56=藤枝市岡部支所=島田市中央公園P11:50
新年最初のおはようハイキングは、立石神社から富士見峠までを歩くコースでした。神社を出発して林道の出合いに至るまでの道は、踏み跡の少ない自然のままの道。その険しさには、健脚自慢の参加者たちも「なかなか手ごわい」と感想を漏らすほどでした。
林道に入ると、志太平野や駿河湾の景色が時折顔を覗かせ、道中の疲れを癒してくれました。1月特有の澄み渡った空を期待していましたが、この日はあいにくの曇り空。それでも池ノ平での休憩を挟みながら、林道から登山道へと足を進め、富士見峠へと到着しました。
残念ながら富士山の姿は雲に隠れていましたが、眼下に広がる駿河湾の雄大な曲線と志太平野の広がりは美しく、ゴールの達成感と相まって満足感に満たされました。展望台で集合写真を撮り終えた頃、ついに小雨が降り始めたため、足早に来た道を引き返して神社へと戻ることに。予定より30分早い山行でしたが、1月の寒空の下、ちょうどよい距離と時間のハイキングとなりました。
地元の里山の良さを感じられる素晴らしいコースでした。次回は澄んだ空気と晴天の中で、ぜひ富士山の絶景を楽しみたいと感じました。
出発前の準備体操
出発後の登り坂
池の平での集合写真
お茶畑横の登り坂
富士見峠手前の急坂
富士見峠での集合写真

コース(KUDさん),文(OHIさん),写真(SHIさん),ログ(KUDさん)提供 投稿【SHC広報K】
2025年01月20日 Posted by 島田ハイキングⅢ at 11:59 │Comments(0) │おはようハイキング
大仙山(伊豆函南)
大仙山(伊豆函南)
2025年1月14日
参加者 7名
■コース
島田市中央公園8:00=柏谷公園9:35-9:45…六万部寺経塚…畑毛温泉・大仙山入口10:48-10:56…大仙山11:35-12:22…畑毛温泉12:45…柏谷公園13:25-13:55=長浜城跡14:25-14:55=島田市中央公園16:55
大仙山は函南町の167.4mの小粒な里山です。どうも下にあるお寺の持山らしい。柏谷公園から頼朝が蛭ケ小島に配流された時、法華経六万部を朝夕読み千部を納めた「六万部寺の経塚」を見て、大仙山の下迄行くが、歩こうと思っていた柿沢川の土手が工事中で通行止め。回り道をして行くが、山裾に道はなくまた少し戻り入口に着いた。その先は山頂迄に瓦を漆喰で固めた五重塔、鐘撞堂、観音堂や薬師如来の磨崖仏などがあり、結構楽しめる。しかし荒れた道は枯れて倒れた木が散乱している。途中までの簡易舗装の下が無いところもあり、余り端に寄りたくない。塔の周りは枯れたススキが茂っており、一見廃墟かと思えるくらいだ。観音堂横から山道となり暫くで三角点のある金比羅宮と大日正観音の石碑のピークの鞍部に着く。先に石碑のピークに行き、富士山と悪沢から茶臼岳が望める三角点に戻り昼食とした。山頂で食後のお汁粉も美味しく頂き、柏谷公園に戻った。横穴墓を見た後、駿河に進行してきた武田に備えた沼津の北条水軍の長浜城跡を見学して帰路に着いた。
頼朝の納経塚がある六萬部寺

見上げる大仙山には、いろいろな構造物が見える

見事な七重の仏舎利塔

正夢観世音とある六角堂

沼津アルプスの大平山と鷲頭山

伊豆三山や伊豆山稜線の山々の眺望が素晴らしい

愛鷹連山と冬の富士山の眺望

南アルプスの雪山 聖、赤石、悪沢

大きくどっしりとした聖岳

大仙山山頂にて

振り返って見上げても、不思議な「大仙山」

柏谷公園では、国史跡の横穴群見物

国史跡長浜城跡からの富士、淡島、内浦湾の眺め


コース、文(OSHさん)、写真、ログ(SUZさん)提供 投稿【SHC広報K】
2025年01月17日 Posted by 島田ハイキングⅢ at 17:17 │Comments(0) │グループ山行
おはようハイキング2025年、1月のお知らせ
おはようハイキング2025年、1月のお知らせ
第151回 『立石神社~富士見峠』
第151回 『立石神社~富士見峠』
立石神社から富士見峠へのハイキングコースは、主に林道を進むルートですが、道中に覗ける富士山や駿河湾の眺めが魅力です。 特に1月の澄み切った空気の中では、その絶景が一層強く感じられると思います。
●一般の方々もお気軽にご参加下さい
連絡先は本ブログPC画面左上の「オーナーへのメッセージ」をご利用下さい
■期 日 2025年1月19 日㈰ ※雨天中止
■集 合 第1集合場所 「島田中央公園第3駐車場」乗合せ 6時30分(集合出発)
第2集合場所 「藤枝市岡部支所 駐車場」乗合せ 6時55分(集合出発)
立石神社駐車場 7時05分(到着) ※立石神社駐車場スペースに限りがあり、乗合せをお願いします。
■コース 立石神社駐車場(7:15)・・・林道出合(8:05)・・・池ノ平(9:15)・・・富士見峠(9:35)・・・林道分岐(10:50)・・・立石神社駐車場(11:20)=藤枝市岡部支所(11:30)=島田中央公園第3駐車場(12:00解散) ※トイレは立石神社駐車場のみとなります。(藤枝市岡部支所にもトイレあり。)
距離 約9.0㎞ 上り下り累積 約500m 歩行時間 4時間05分
■担当 藤枝・焼津G

投稿【SHC広報K】
2025年01月08日 Posted by 島田ハイキングⅢ at 12:20 │Comments(0) │お知らせ
三方分山(御坂山地)
三方分山(御坂山地)
2025年1月5日
参加者 4名
■コース
島田6:00=精進湖駐車場7:50~8:00…諏訪神社8:15…阿南坂峠9:10~20…三方分山9:55~10:00…精進峠10:40~45…パノラマ台11:40~12:15…精進湖駐車場13:00=島田15:05
富士山の西を通る甲斐と駿河を結ぶ道、中道往還から登山道に入る。手前には精進湖諏訪神社もあり、とても趣深い街道である。数日前に降ったのか、道中には薄らと雪があったり無かったり。砂防ダムをいくつか越え、ゆるりと高度を上げて行けば、いつしか三方分山に到着。
パノラマ台までの稜線は、左手に大室山を抱えた富士山が、右手は白く染まった八ヶ岳や南アルプスが望められ飽きが来ないルートだ。そして名前の通りパノラマ台からの展望は格別である。いささか古いが東屋もあり、お昼休憩には最適だ。
お昼近くになると少し薄曇りの天気となったが、それまで逆光で見えづらかった富士山の雄姿がハッキリ拝め、素晴らしい山行となった。
精進湖と富士山
中道往還
精進の大杉
三方分山を望む
三方分山の山頂
白い山道
名峰富士
梢からの南アルプス
子抱富士

ASAさん提供 投稿【SHC広報K】
2025年01月07日 Posted by 島田ハイキングⅢ at 23:51 │Comments(0) │グループ山行
明神山
明神山 北西尾根から馬の背岩を周回
2024年12月30日
参加者 1名
■コース
菊川6:00=鳳来湖キャンプ場から東の路肩に駐車7:50…北西尾根 馬の背沢登山口8:25…馬の背岩9:15…明神山10:10~15…直登尾根登山口11:20…駐車場11:45~12:00=菊川13:30
よく晴れた朝は、キンキンの冷気に身体がシャッキとし、程よい緊張感を覚える。風もなく鳥の囁きも皆無。まるでこの山域には誰もおらず、独り占めの優越感にひたるほど静かな山行だった。
馬の背沢登山口
高度感のある馬の背岩
静かな明神山展望台
鳳来湖

ASAさん 提供 投稿【SHC広報K】