塩の道第1回ウォーク「相良・塩の道起点〜菊川・応声教院」
塩の道第1回ウォーク「相良・塩の道起点〜菊川・応声教院」
2022年12月11日
2022年12月11日
参加者 7名
■ コース
天候 晴れ
金谷駅(7:50)=〈バス・萩間線〉=(8:31)大原BS
相良・塩の道起点碑(8:40)…須々木原観音堂(9:15)…馬茶屋跡(10:10)…正林寺(10:50〜11:00)…塩の道公園(12:30〜13:05)…黒田家代官屋敷(13:10〜30)…堤城趾(14:15)…古川神社(14:50)…応声教院(15:30~40)…菊川警察署東BS(16:23)=〈バス・菊川浜岡線〉=(16:33)菊川駅
距離/24.0km 累積標高/登り244m、下り233m
相良を起点として塩尻へと向かう「塩の道」南塩ルート(秋葉街道、信州街道)を歩こうと呼びかけたところ、意外にも14名もの方が関心を示してくれた。内、公共交通機関を使っての日帰りが可能な秋葉山下社までを4区間に分け年度内に完了の計画を立てた。今回はその1回目として、相良・塩の道起点から菊川・応声教院までを穏やかな天候の下、7人で歩き通した。
今回の計画の下本としたのは『塩の道ウォーキング』(静岡新聞社・2000年発行)、秋葉道・塩の道踏査研究会による調査に基づき、静岡県側150kmを可能な限り忠実にトレースし2万5千図に落としたもので大いに参考となる本だが、それとて既に20年余前の記録であり、果たして秋葉燈や石仏や道標などの塩の道の痕跡がどこまで残っていて、また新しい道路や宅地造成などによって変わってしまうルートをどこまで追えるものなのかとも思えた。しかし、案ずるより産むが易しで、注意深く観察して歩けば路傍に佇むそれらの痕跡を見つけるのは比較的容易であり、また新造された立派な塩の道道標(碑)はかしこに見ることができ、分岐の要所では上記研究会の小さな道標が的確に導いてくれた。以降の行程も大丈夫だろうと自信を深めさせた、初回のウォーキングだった。(TAN)
相良塩の道起点碑
須々木原観音堂
堂内の馬頭観音像
馬茶屋跡近くの薬師如来像
馬茶屋跡近くの三夜燈.
正林寺
磯部の徳本堂
塩買坂古戦場跡石灯籠(正林寺入口)
正林寺山門
同山門内側の大草鞋
同閻魔堂
同寺墓地隅の「今川義忠公の墓」説明板
同墓碑の石塔
猿渡・亥之宮神社境内の秋葉堂
黒田家代官屋敷の長屋門.
古川神社の秋葉燈
同神社境内
同神社の説明板
応声教院参道の道祖神
応声教院石段と山門
応声教院山門
古から「塩の道」と呼ばれ、荷を負った牛馬が行き交った道。
「秋葉道」と呼ばれ、信心深い人々や物見遊山の人々が登拝した道。
生活物資が南から北へ、北から南へと往還し、文化や情報が混じりあった道…。
そんな痕跡を微かに留める塩の道であった。
相良も菊川も雛から街へと大変貌、郊外には大型スーパーや専門店・飲食店が林立し、金太郎飴のごとく、日本中どこへ行っても同じ風景である。大変便利になったもんである。ロードサイドに拡がる殺風景な世界、利便性を追求すると無粋になる…。
相良の街中の「塩の道起点」から出発し、園坂・須々木原へと牧之原台地の最南端を登っていく。秋葉山常夜灯や野仏など現れ、古道の面影が少しはうかがわれるが、舗装された幅広い農道沿いは、大規模な茶畑で埋め尽くされている。塩買い坂、正林寺辺りまで来ると、今日のコースでは一番、古道の雰囲気が残っていて、ほっとして、幸せな気分になったことである。(TAK)
>ルート・文・写真TANさん 文TAKさん 写真SINさん提供 投稿【SHC広報K】