2024忘年山行『日切〜粟ヶ岳』
2024忘年山行『日切〜粟ヶ岳』
2024年12月15日
参加者17名2024年12月15日
■コース
日切駅07:25・・・08:49安田の大シイ08:54・・・粟ヶ岳山頂10:02・・・10:04かっぽしテラス10:21・・・安田-大代郵便局間林道出会い10:54・・・県道81号出会い11:16・・・11:28大代ジャンボ干支11:35=忘年会場
2024年最後の会山行は、我がランドマーク「粟ヶ岳」へ東側の大鉄・日切駅から目指した。おはようハイクでも馴染みの粟ヶ岳へは、東山いっぷく処、西側の倉真温泉、そして本年8月には南側の西山から登っているが、日切からは初めてのこと。
志戸呂の坂を登って台地の上に出ると行人塚が建つ。1603年、大井川の氾濫で島田宿が消失し山側の元島田(島田市医療センター南側))に移転し、島田市大鳥、大井川渡河、牛尾山、島田市(金谷町)志戸呂谷北という中世のルートが復活し、1614年まで約10年間、仮の東海道とされた。ここはその一部で碑には「正徳二年巳八月二日 帰真 満願院全行得道上座霊位」と彫られている。数10メートル先には摩滅が進み判読困難となった石の道標があって、ここが古くからの街道であったことが窺われ、直進すると小鮒川・日坂へと下っていく(2023年2月おはようハイク実施)。今回は右折し安田(あんだ)へと向かう。粟ヶ岳の「茶」の字が随分と大きくなり、茶畑を前景に存在感のある山容が望まれる。途中には国営農業水利事業(平成9年度完了)の大きな調整水槽がいくつかあって、川口取水工から水路橋を経て大代の牧之原揚水機場から揚げられた水が溜められている。
粟ヶ岳北東中腹の集落・安田(あんだ)には、県指定天然記念物のスダジイの巨樹があって神仏をその懐に抱えて悠然と立っている。樹高は27メートルとそれほど高くはないが、枝張りは東西26メートル、南北23メートルにも及び、八俣の大蛇(やまたのおろち)のように八方の天空に枝を張りくねらせ、一樹なのに一つの森のような風貌を持っている。ところで[安田/あんだ]という地名だが、[あだ]とルビが振られていることもある。『民俗地名語彙事典』(ちくま学芸文庫)によれば「アダ ①オク(奥)に対する里がアダ ②日あたりのよい土地」とされている。金谷安田の場所を見てみると、粟ヶ岳北東に位置し、東側が開けた菊川上流部の小さな谷であるから、「①オク(粟ヶ岳)に対する里 ②日あたりのよい土地」の語意を充たしていると思われる。
安田から奥貝戸を経て東山からのハイキングコースに合流すると、ひと登りで山頂の阿波々神社に到着、本年の山登りの無事に感謝し参拝後、眺望の効くかっぽしテラスで暫し富士山や伊豆半島(やや霞みがちであったが)、そして眼下の大井川とわが町の景観を楽しんだ。山頂には「かっぽし(刈干し)」で作られた来年の干支・蛇が飾られ、相変わらず多くのハイカーで賑わっていた。
粟ケ岳を前面にお茶畑を進む
安田の大シイ
安田の大シイ前にて
安田の大シイ前にて
頂上手前の登り坂
イチョウのじゅうたん登山道
阿波々神社前の最後の紅葉
粟ケ岳山頂
富士山と近郊の山々
粟ケ岳頂上・かっぽしテラスにて
ジャンボ干支にて
コース(KUDさん) 文(TANさん) 写真(SHIさん) ログ(KUDさん) 投稿【SHC広報K】